労災施術

労災保険とは、業務や通勤によって発生したケガへの補償です。
ケガをした経緯によって「業務災害」と「通勤災害」の2種類に分けられます。

 

【業務災害】

業務災害とは、就業時間中に業務が原因となって発生した負傷のことを言います。
たとえば、次のような状況で業務災害が適用されます。

・就業時間中、高所から転落して腕を骨折した。
・勤務時間中、重たい資材を持ち上げようとして、ぎっくり腰を起こした。
・就業時間中、営業先で転倒して肘を強打した。

など

また、「出張先への移動」や「出張中の宿泊施設」などで起こった負傷も業務災害に当てはまります。

 

●適用外の可能性があるケース

たとえ職場でケガをしても、昼休憩や就業時間の前後では、業務とは関係のないケガと判断される場合があります。
また、自然災害によるケガ、故意に起こしたケガ、喧嘩によるケガなども適用外とされています。

 

【通勤災害】

通勤災害とは、通勤途中に発生した負傷のことです。

・会社からの帰宅中、駅の階段を踏み外して捻挫をした。
・出勤しようと家を出た際、玄関で転倒して手首を負傷した。
・事務所の移動中、自動車に追突されて首を痛めた。

など

※通勤途中に交通事故に遭った場合は、労災保険と自賠責保険が適用されます。
しかし、同時に利用することはできないため、どちらか一方を選択する形になります。

 

●適用外の可能性があるケース

通勤経路は「居住地と職場の往復」「営業所間（事務所間）の移動」「単身赴任先と帰省先の往復」の合理的なルートとされます。
したがって、次のような状況では、たとえ通勤途中であっても適用されない場合があります。

・恋人、友人宅からの出勤中のケガ
・帰宅中に寄ったカフェや飲食店でのケガ
・サークル活動からの帰りのケガ

など

また、「私物をとりに帰る途中に転倒した」といったような、仕事とは直接関係のない移動も適用外になる可能性があります。

労働災害により損傷した部位がどの部位かにより施術が変わってきます。

基本的なものとしては、手技や特殊電気による疼痛改善と神経の鎮静化、骨格矯正による循環改善を目指します。
急性症状が強い場合には、骨格の矯正は行わない可能性もございます。

交通事故により骨折や脱臼、組織の損傷（肉離れなど）がある場合にはそれぞれのアプローチ方法に書かれているような施術を行います。

また、労働災害により負傷した部分をかばいながら生活を続けていると、ほかの部位が痛む、動かしにくいなど症状の変化が出る場合がございます。
その際は都度お伝えいただけますと幸いです。